とここで私の要請内容について説明。
私の配属先は「クルエカメ地域保健局」というところです。
病院1つ、市保健センター3つ、地区保健センター25か所、を管轄する地域保健局で、クルエカメ保健ゾーン全体の医療・保健計画・調整・評価をする機関。
地域中核病院と同じ敷地内にあります。
そして、私の要望調査票の内容が以下の通り。
簡単に言うと、
・この地域の住民は近代医療を好まない傾向があり、あまり病院を利用しない
・疾病予防や病院利用の啓発の計画・調整をしているのが地域保健局で、実際に実施するのがその下位機関である保健センター
・その二つの機関の橋渡し役として派遣されたのが前任者
・そして私は二代目として前任者の活動の定着と、別の側面からの活動を期待されて派遣された
ということです。
前任の方は今年の3月に任期を終えて帰国されたのですが、薬剤師さんだったので、薬に関する服薬指導や啓発活動を行っていたそうです。
というのも、西洋から入ってきた薬が薬局ではなくマーケットなど街中で売られ、人々が十分な知識のないまま、購入、服薬しているという現状があったからです。
他には、病院における赤ちゃんの予防接種の際に、お母さん達に特に妊娠中や授乳中の薬や健康に関する啓発活動を行っていたそうです。
配属先は割と自由にやりたいことをやらせてくれるそう。
保健局配属だけど、私は薬剤師さんでもないし、看護師さんでもない。
医療系の学校を出ているわけでもない。
でも自分が持っている、途上国での地域保健・プライマリーヘルスケア、学校保健、母子保健、HIV/AIDSの知識や活動経験は生かせるはず。
まずはできること、やれること、人々に必要なものをじっくり見極める半年間。
…と思って意気込んで出勤した初日。
カウンターパートがレポートで忙しくて一日中特に何もできず。
因みに私のカウンターパートは看護師長さんで常にとっても忙しい。
同じ事務所の中でフランス語の医療用語集を覚えたり、ベナンの医療事情についての資料を読んだりして時を過ごした。
二日目は病院内を案内してもらいつつ、自己紹介をして回る。
さすが地域保健局 兼 地域中核病院。外科・小児科・産婦人科・ラボ・入院施設…と一通りそろっていて、広くて清潔感もある。
そして三日目。
「村の様子を見に行ってきます!!」
と冷房のがガンガン効いてる病院を飛び出した。
続く。
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