4月25日のマラリアデーにかこつけて、4月は活動全体をマラリア中心に行いました。
因みにストライキは依然続いていて、保健センターは月曜日にしかやっていません。
しかし私の配属先は地域保健局なので、皆ストライキ関係なく働いています。
予防接種
予防接種で以前は栄養についてお母さんたちに話していましたが、4月はマラリアをテーマにして、予防法(蚊の発生源をなくす、蚊帳を正しく使う、蚊に刺されない工夫など)や、
59カ月までの赤ちゃんと妊婦さんはマラリア治療が無料であることなどを話しました。
マラリアの原因は何?というクイズでは、四択で「太陽、蚊、ねずみ、犬」という選択肢があるのですが、蚊という回答に混ざって時々「太陽の光も原因だ」と言っている人も結構いました。こんだけ日差し強いと太陽のせいにしたくもなるよね。
ラジオ
FMクッフォでラジオ放送。クッフォ県で放送しているラジオ局で、マラリア予防を啓発する内容の収録をしに行きました。
原稿もカウンターパートに見てもらって、すらすら言えるようになってから挑んだのに、収録直前に、「対話形式で収録しよう」ということに。
もとは私がマラリア予防を呼びかける内容だったのを、ラジオ局の人との対話形式で、相手が「マラリアの原因は?」「マラリアになると死ぬんですか?」「効果的な予防法は?」と聞き、それに対して私が答えるという方式をとりました。
収録後、知っているアジャ語をとりあえずマイクに向かって全部話せと言われて、なぜか私の滑稽なアジャ語も録音される。
そして、普段のラジオ放送もアジャ語で行っており、アジャ語の方が聞いている人にも分かりやすいので次はフランス語でなくアジャ語でやってほしい、とのこと。
フランス語もアジャ語もままならない私じゃなくて、地域の子供や学校の生徒に音声だけの啓発劇をアジャ語でやってもらって、それを放送するとかできれば良いなぁと思いました。
自分の放送自体は実際聞けなかったのですが、後日街を歩いていると、「ラジオ聞いたよ!」「ラジオでしゃべってたね!!」「ラジオからゆまの声が聞こえてきたよ」と皆から話しかけられる。
お~みんな聞いてくれたのね!と嬉しくて
「私がラジオで何について話してたかわかった?」と聞くと、
「アジャ語で“私は米を食べる“って言ってた!」
そこ~?!そこはおまけで収録したところだから!大事なのそこじゃないから!
てかそのアジャ語なんで放送に使ったんだよ!
「いやアジャ語も話したけど、マラリアについて話してたんだよ」というと、
「あ~そんなことも言ってた気がする」
アジャ語に全部インパクト持ってかれた。
村での活動
クルエカメ中心地から歩いて30分くらいのところで活動しているピースコーの女の子と一緒に、村の女性グループを訪ねました。
私はマラリアについて、ピースコーの彼女はモリンガについてそれぞれ話しました。
毎回村での啓発のたびに思うのですが、すっごい踊らされる。まず啓発を始める前に、一通り村人が集まったら、歓迎のダンスを披露してくれる。そして一緒に踊らされる。
踊ると、場のテンション高まってから話ができるので、話してる最中の村人の反応や、意見・質問の出方も良く、私としてもやりやすいです。
もはや村人の踊りが始まると私は自ら進んで踊りに行きます。負けてられません。
終わった後も、「私たちの村へ来てくれてありがとう」の踊りがあります。へとへと。
ピースコーの子はそんな私を見て苦笑いしてましたが最終的に彼女も踊らされてました。
絶対踊った方が楽しいよ!
最後に記念撮影。写真大好きなベナン人、いつまでたっても撮影会が終わらない。
終わった後は、手伝ってくれた人たちと一緒にお昼ご飯を食べながら、反省会と次回の作戦会議。
ピースコーの彼女はクルエカメ市内の保健センターに配属されていて、任地が近いこともあり、長期休暇中に子供たち向けに保健教育キャンプを一緒に開催しようと企んでいます。長期休暇中子供達やることないもんね。
おまけ:モリンガを植えたよ。
地域病院の敷地に畑があり、そこにモリンガを植えました。
雨季に入ってからが良いと言われていたので、
4月に入ってからコトヌーで買った種を持っていき、庭師さんに手伝ってもらって種まき。
任期中に十分育つか分かりませんが、大きくなったら産婦人科のお母さんや小児科の子供にモリンガを食べてもらえるようにしたいです。
因みにコトヌーで大量購入したこのモリンガの種は、今後栄養啓発でモリンガの話をするときに毎回配布予定。家に植えてね!