2017-05-19

ベナンとゾマホンさん

「どこの国行くんだっけ?」
「え、ベナン?どこそこ?」

というやり取りがこの半年で何回あったことか。
確かに日本にいると、ベナンという国名をあまり聞くことはないかも。

でも中には知ってる人もいた。
「あ~確かビートたけしの…なんか…?」

そうそう!

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ゾマホンさん!
昔バラエティ番組に出演されていたことや、ビートたけしさんの付き人だったことで知っている人もいるんじゃないかと思います。


私の周りでベナンという国の名前を聞いたことがある人は大体ゾマホンさんの名前を挙げていました。逆にゾマホンさんがいなければ本当にベナンは日本人にほとんど知られない国だったのかも…。

私も小さいころ、ゾマホンさんがベナンの生活用水に汚染された湖の水質を、フジツボを使って浄化させる、というTV番組を見たことでベナンという国を知りました。


そして、大学でとっていた授業に特別講師としてゾマホンさんがいらっしゃり、直接お話しする機会もありました。



「みてよこの机!このイス!!こ~~~~んなに素晴らしい所で学べるあなた方は本当に幸せだ!!」

と教室の椅子と机をバンバン叩きながら始まった授業。母国への思いやゾマホンさん自身の壮絶な経歴、これからのベナン・日本に関しての考えを教室中を動き回りながら熱くお話してくださいました。

「私の名刺!今日皆さんに配るからいつでも連絡してください!」

と、駐日ベナン大使自らオフィシャルな名刺を学生に配って授業は終わったのだけれど、私は後ろのほうに座っていて、名刺の数も限られていたので貰えなかった。

その後、学食へ行ってから次の授業までの暇つぶしにぼんやりと教室に戻ると、授業後に担当の教授と話し込んでいたゾマホンさんが丁度教室から出てくるところに出くわす。チャンス!

「フジツボのやつテレビで見てました!」

「本当に~?!あれだいぶ前だよ~!?あなた生まれてた~!?」

初対面最初の会話がまさかのフジツボの話題。
立ち話なので長くはお話できなかったけれど、個人的に会話もできて、別れ際には直々に名刺も頂いて舞い上がった。

名刺は今も大事にしまってあるけれど、あの時はまさか自分がベナンに行くことになるなんて思ってもいなかったなぁ。

協力隊員としてまたゾマホンさんにお会いできたらいいな。

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