2017-08-27

孤児院

クルエカメの先輩隊員、家政・生活改善のなおさんの活動場所の一つである孤児院を見学させてもらいました。

セイント・ソロモン孤児院。ベナンにある銀行の一つであるBank of Africaの支援を受けて設立。クルエカメ中心地から歩いて20分くらいのところにあります。


敷地は広い。


間もなく私たちの姿を見つけた子供たちが押し寄せる。
休暇中なので半分くらいの子供は親戚の家に帰っているとか。

因みにベナンは片親がいないだけでも孤児申請が通るので、片親の元に帰っている子もいるそう。
今は他の学校と同じように長期休暇中ですが、休暇が終わると授業もやっているそうです。



なおさんによると、銀行の支援が入っているだけあって、この孤児院は他のところよりも立派だそう。


屋根の上にも上った。とにかく元気いっぱい!!常に子供たちが私やなおさんの手を取り合いっこしたり、「ターター!!(お姉さん)」と呼びまくる。


こちらが授業に使っている教室。教室のカギが開くと皆どっと入っていってお行儀よく椅子に座る。


壁にはなおさんと子供たちが作った作品が。日本・ベナン・アフリカ…地図の下絵に、クチュリエ(仕立て屋さん)でもらった端切れを張っています。
ちなみに糊は水溶き小麦粉を使ったそう。活動一つとっても、現地にあるもの・皆が手に入るもので。


さてこの日は、折り紙を使って飛行機づくり!

折り紙を配るとき、一人一人がちゃんと「Merci!」と言う。
これもなおさんが子供たちに教えたことの一つ。
最初は皆「Merci」を言わなかったので、言わない子にはちゃんと言うようになるまで根気強く教えたんだとか。

皆なお先生の説明をしっかり聞いて、器用に折る。

そしてなおさんは自分一人で全員の子供を見て回らず、あえて子供たちの中でも年上の男の子一人を、「できない子を手伝ってあげて」と小さい子の面倒を積極的に見させていた。


完成した紙飛行機を外で飛ばすよ!
ここでも、人に向かって投げている子をとっつかまえて「人に向けて投げてはダメ!分かった?!」と一人一人に言うなおさん。皆のお母さんだ…。



この孤児院に最近来たという、生まれて間もない双子の赤ちゃん。お母さんがお産の時に亡くなってしまったそう。手足も細くて、ちゃんと健康に育つのか心配。本当は母乳で育てるべき時期だけど、今は一日に5回、粉ミルクを飲ませている。

でも、本来なら高級品である粉ミルクの缶が買えていることに、この孤児院に入っている支援の大きさを感じる。


食事ももちろん敷地内で作っている。


Bon Appetit!

ここ以外にも孤児院はいくつかあるそうなので、そこもまた機会があったら行ってみたいです。孤児院でも健康・保健・衛生分野の活動は大いにできると思う。

連れて行ってくれたなおさん、ありがとうございました!


~おまけ~


ついでに、隣に鍋を作っている工房があったので見学。
アルミ缶を高温で溶かして作っている。


室内でグルグル回して起こした風が

外のかまどにつながっていて、アルミが溶かされる。


やすりで仕上げの作業も。


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