クルエカメの中心地には、私のいる地域保健局と同じ敷地内にある地域病院とは別に、もう一つ病院があります。
そこでは毎週月曜と金曜に乳幼児の予防接種を行っています。
毎回多くのお母さんたちが集まるので、前任者の方はそこで健康や保健の啓発活動をしていたそうです。クルエカメの先輩隊員のなおさんも、その場で栄養に関する啓発活動を行っているとのことで、見学しに行きました。
この日集まったのは30人程。いつもはもっと多いそうです。お母さんはそれぞれ「Carnet de Sante」という緑色の母子手帳のようなものを提出し、病院の人が黄色い予防接種記録の紙に母子手帳の情報を書き写します。
村に住むお母さんのほとんどは、字の読み書きができないことが多い。
これらの書類は村ごとに分けられて保管されていました。
そして体重測定。この体重計も最近支援で新しく買ったものだとか。それまでは天秤のようなもので測っていたそう。
書類の記入と 体重測定が終わったら予防接種を始める前になおさんの栄養に関するヘルストーク。現地で手に入る食材を栄養素ごとで色分けしてある表をお母さんたちに配って、栄養のバランスが良い食事をとるように呼び掛けていました。
なおさんはフランス語で説明し、病院の職員が現地語のアジャ語に訳していました。
毎回同じ説明をしているため、職員の方も内容を覚えてきているそうで、
「私が話さなくても職員の人が先に内容を説明しゃべっちゃうんだよね~…」
となおさんは言っていたけど、それはそれで、なおさんなしで職員の方だけで説明できるようになったということは、良い影響なんだと思います。
これで、なおさんが帰ってからも職員の人が自発的に毎回同じ説明をしてくれるようになれば願ったりかなったりですよね。
クルエカメにヨボ(外国人)がいる!!
と思ったら、Peace Corps (ピースコー、アメリカ版青年海外協力隊)で来ている方でした。ルディさんという方で、なおさんの後にモリンガの有用性について話していました。
クルエカメに住んでいるらしいけど知らなかった…久々に英語で会話したけど全く英語が出てこない。フランス語とごっちゃまぜ…。
ヘルストークの後に、予防接種開始。打つ予防接種の種類ごとに三か所に分かれて接種していました。
こんな風に人が集まる機会を啓発に利用するのは良いアイデア。
他にも村での集会や行事など、利用できそうな機会を探してみよう。
そういえば、皆生活が一段落したのか、先週の半ばから週末にかけていろんな人からメッセージやら電話が来ました。同じベナン国内から、セネガル、マラウイ…
活動始まったばかりで何していいか分からない、特にこれといって何もしてない、これで良いのか分からない、とか、同じことを思ってる人が多くて、自分だけじゃないんだ、と思った。
最初は「何かしなきゃ、何か見つけなきゃ」と焦ることが多い、でも大切なのはまず「そこにいること」と、何人かの先輩隊員に言われました。
最初の3か月は何かする、というよりもじっくりその場に居座って、人々の動きを見たり、そこで何が行われているかを見たり、自分の存在を周りに知ってもらって人間関係を作る時期。
保健局でただ座っていることに耐えられなくて、さっさと外に飛び出してしまったことを反省した。しばらくは保健局・地域病院の中を歩き回って、
・どんなサービスをしているか
・どの地域からどのくらいの人が来てるのか
・どのサービスが有料/無料か
・5Sは徹底されているか
・だれがどんな役割で動いているか
・どの傷病で来ることが多いのか
…などなど、外に出る前にまずは保健局内のことをいろいろ知らなきゃ。
ということで今週は、地域病院内を案内できるくらい知り尽くしてみよう。
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