2017-12-19

日ごろのお節介

昼休みに配属先から家へ帰っていると、近所の商店のおじさんに呼び止められる。
「今日子供が産まれたんだ!見に来い!!」

お~!こないだまでお腹大きかったお母さん、ついに出産!おめでた~い!!
家の中へお邪魔して赤ちゃんとご対面。因みに初産だったそうです。


生まれたてほやほやです。この日出産して、この時は病院から帰ってきたばかりだったそう。ベナンは病院で出産しても、すぐに家に帰っていきます。長くても病院にいるのは出産後2~3日くらい。

日本だったらこんな生まれたての赤ちゃん、抱っこできないだろうな…と思いながら赤ちゃんをしみじみ眺めてたら、「あんたが病院で産めって言ってたから、ちゃんと検診も行ったし、出産も病院でしたんだよ」とお父さん。

ほんとに~?!


確かに事あるごとに街で妊娠中のお母さんにあったら「病院行った?検診受けた?」「自分と赤ちゃんのためにも、家じゃなくて病院で出産して!」とうるさいくらい言ってはいました。


この地域では伝統助産師さん、産婆さんが村にいて、その人たちに手伝ってもらいながら出産することがまだまだ多いです。病院で出産することの方が少ない。
特に病院や保健センターから遠い地域だと、出産や検診のために病院へ行くのも大変で、そのための交通費もかかるので、病院へ行かず、家庭で出産します。

家庭での出産はやっぱり病院での出産に比べると母子ともに負うリスクも高いので、できればお母さんたちみんな、病院に来てほしいけど…なかなかそうはいかない


この家はまだ街の中心部にある家庭だから病院にも行きやすかっただろうけど、そうやって
「母親(赤ちゃんのおばあちゃん)は行く必要ないって言ってたけど、ゆまが何回も病院行けっていうから病院行ったよ。」
と言って貰えると、日々のお節介な言動も誰かしらの記憶に残ってくれることもあるんだな、と思えました。

ということでまたさらに
「6か月間は絶対母乳以外与えちゃダメ。ブイーもだめだよ!ちゃんと赤ちゃん予防接種連れてってね!」
とお節介やきまくって帰ってきました。元気な子に育て~!!

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