最近は婦人科で妊産婦検診に来ているお母さんたちへのエイズ予防の啓発と簡易検査を行っています。
こちらが検査室。婦人科のある建物の一室です。妊産婦検診に来たお母さんは産婦人科医の診察を受ける前にここで検査をします。
しかし埃っぽいしもう使わない物とか過去のカルテとかが山積み…ほぼ物置状態です。
妊婦さんじゃない人も来ればここで検査ができるそうですが、日ごろ窓のカーテンを開けたままやっていたり、他の人の結果が書いてある記録用紙が見えるように置いてあったりとプライバシーの面でも改善が必要。
HIV簡易検査キット |
ここでの簡易検査は
1、マラリア検査キットのように指を針で刺す
2、その血をこの検査用の台紙に付け、溶液を垂らしてしばらく待つ
3、赤い線が浮き出て、陰性・陽性(陽性の場合はタイプ1か2か)が分かる
というものです。陽性の結果が出たお母さんには、母子感染予防の指導をしたり、ラボでのより詳細な検査を推奨したりします。
保健センターでもエイズ検査キットは置いてあるけれど検査に来る人はいないとのこと。
マルシェの日とか、人が集まる日に合わせて誰でも受けれるエイズ検査を定期的に開催できれば、と考えているのですが、問題は人が来るかどうか。
マルシェの中をメガホン持って
「〇時から保健センターでエイズ検査やります!来てください!」
なんてやってみたところで来そうにないし…。
まずは村に行って多くの人に検査の大切さを伝えたり、エイズに対する偏見や恐怖、誤解をなくす(正しい治療によって他の人と同じように生きられる、エイズ陽性は死を意味しない、等)ことからかな。と思っています。
で、その村での活動に関して、散々住民参加型の活動がしたい、と思っていたわけですが、だんだんrelais communautaire(保健ワーカー)やCOGECS(保健センター管理委員会)の実態について情報が集まってきました。
relais communautaire に支払われる活動費や研修費用は保健局や保健センターからではなく、CTB等のドナーからでているとのこと。
relais communautaire に対する研修 |
ドナーに交渉して住民に対する研修の資金を出してもらうことはできるか聞いたところ、
「ドナーは毎年予算とそれに割り当てられる活動計画が決まっているので、当初から予定されていない活動に対し途中から予算を出す事は出来ない」
とのこと。
一方COGECSに対しては各保健センターから手当てが出て、かつCOGECSの役割の一つに「住民への啓発活動」が含まれているため、COGECSと協働して村での活動をするのが良いのではないか、ということでした。
COGECSは、各保健センターの
医者1名
助産師1名
住民メンバー7名
の計9名で成り立っています。
しかしメンバーの住民は特に研修を受けたわけではなく、保健の知識があるわけではないため、医者や助産師と啓発活動を行う事を勧められました。
でもせっかくCOGECSの役割の一つに啓発活動が含まれているならCOGECSの住民メンバーと一緒に活動することも視野に入れていきたいなぁ。
医者や助産師を村へ啓発活動のために連れ出してしまったら、彼らは患者さんが来てても保健センターを留守にしなきゃいけないし。
でも、まずは医者や助産師と村を回ってみて、最終的にはCOGECSの住民メンバーとも活動ができるような方向に持っていきたいと思います。啓発のための学習会をCOGECS内でやったりとか。
そういえば2017‐1、配属から3カ月が経ちました。
祝!!移動禁明け!!!
これからは配属先の管轄地でもあるトビクランやラロの方にも足をのばしていきたいです。あ、モリンガパウダーの工場見に行かねば!
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